アロマテラピー用のエッセンシャルオイル、売っているいるお店が増えたなあ、と思います。私がアロマテラピーを始めたのは20年以上前で、売っているお店も少なかったし、買うと必ず、使用上の注意書きの紙を渡されたものでした。いろいろ試したものの結局行きついたのは、一種類のオイルでした。
初心者(めんどくさがり屋さん)におすすめのエッセンシャルオイル
初心者にお勧めのエッセンシャルオイルは、ラベンダーオイルです。
これ1本。用途が広いし使い勝手が良く、副作用らしい副作用もないので、このオイルは使わないともったいないと思います。
ラベンダーオイルの効果は、鎮静、鎮痛、自律神経調整、抗炎症、抗菌、抗ウイルス…。痛みを沈め、緊張を和らげます。
しかも、少量ならば肌に原液を塗っても大丈夫、と言われています。もちろん、目などの粘膜、唇など皮膚の弱いところは避けてくださいね。
ラベンダーオイルの具体的な使い方
・緊張したとき、手首に塗る
これは私が心療内科の医師に勧められた方法です。パニック発作を起こしそうになったら、手首の動脈から吸収させなさい、と。しかし、周囲に香りがに大々的に広がってしまうので、かなり迷惑。だからハンカチやティッシュに1滴落とし、鼻に近づけるのがいいようです。
・頭痛のとき、こめかみに塗る
ラベンダーオイルは緊張を取ってくれるからか、頭痛のときにこめかみにちょっと付けると楽になるようです。以前、職場で「頭が痛い」という人がいたので、「この香り、嫌いじゃない?」と確かめてから試してもらいました。しばらくすると、その人から「治ったよ。これ、何だっけ? どこで売ってるの?」と訊かれたのでした。
・軽いやけどに直接つける
あっ、と軽いやけどをしたとき、とりあえず氷水で冷やしても、見た目はなんともないのに乾くとヒリヒリすることがありますよね。私はこういうとき、ラベンダーオイルを塗ります。この程度のやけどなら、そのまま痛みが消えます。
・風邪をひいたり、喉が痛いとき、マスクに落とす
とはいえ、私は自作の布マスクを使っています。このマスクには内側にポケット状のものを付けているので、そこに、オイルを落としたティッシュを挟んでいます。このときは、ティートリーオイルも一緒に。
・風邪気味、リラックスしたいとき、蒸気を吸う
アロマディフューザー(エッセンシャルオイルを拡散させる道具)がなくても、お風呂にオイルを2,3滴落としてもいいし、熱湯を入れたカップに落としても。
・蚊に刺されたとき
私はほぼいつも、ラベンダーオイルを持ち歩いているので、外出先で蚊に刺され、でもかゆみ止めの薬なんて持ってない、というときは、とりあえずラベンダーオイルを塗ります。これは、「かゆみが和らいだ気がする」という程度なのですが………。
ラベンダーオイル以外のオイル(個人的おすすめ)
私がラベンダーオイルの次によく使うのが、ティートリーオイルです。喉関係に良いらしい。一番最初に買ったアロマテラピーの本(マギー・ティスランドの『女性のためのアロマテラピー』によると、ですが。なので、喉が痛いとき、マスクやお風呂で使うのですが、実は、布マスクを洗ったときにも、すすぎが終わったらティートリーオイルを振りかけてから脱水、干します。
この本を読んで次に買ったのが、クラリセージ。酷い生理痛がなんとかならないか………と思ったのですが、私は結局、病院に行きました。でも、このオイル、女性の味方らしいです。明るい気持ちになる香りです。お菓子の香りづけに使えそうな香りです。マッサージオイル用に希釈したオイルを、猫のショコラさんが通りすがりにペロッと舐めていったことがあり、ぎょっとしました(希釈していて良かった)
集中したいときは、ローズマリー。外国のどこかの街(ざっくりですみません)では、試験前になると学生たちがローズマリーの枝を買い求める、、、と、何かの本で読みました。クリアな香りですね。
気持ちを明るくしたい、というときはゼラニウムも好きです。オレンジスイートなどは、おなじみのオレンジの香り、好き嫌いを選ばないので、お客さんが来るときn玄関に香らせたりします。
アロマテラピーを手軽に、の注意点
アロマテラピー用のエッセンシャルオイルには、副作用があります。
・妊娠中は使ってはいけないオイルがある
・一部の例外を除き、直接肌に塗ってはダメ
・ほとんどの柑橘類のオイルには光毒性がある
・場合によっては不整脈なども起こりえるので、マッサージに使うときは必ずレシピ(希釈濃度など)を調べる
なので、
・妊娠中の方は、そのオイルが大丈夫か必ず確認してください。
・本で調べたりしないでエッセンシャルオイルを使う場合は、「お風呂に数滴落とす」とか「アロマディフューザーを使う」くらいに留めておくほうがいいです。
肌に塗る場合は「キャリアオイル」と呼ばれる、オリーブオイルやホホバオイルなど刺激のないオイルで希釈します。その濃度が大切なので、必ず本などで調べてください。
・太陽が出ているうちに外出する前は、お風呂にオイルを入れない(光毒性のあるオイルが肌に残ったまま日光を浴びると肌トラブルの可能性がある。と言われているので、避けるのが安全だと思います。
エッセンシャルオイルを買うときの注意
まず、ちゃんとしたエッセンシャルオイルを買うこと。エッセンシャルオイルは植物はから抽出したもので、お店で見かける「アロマオイル」というのは、香りを楽しむものなので、何が混ざっているか分からないし、合成の香料が混ざっていても不思議なし、です。
信頼できるお店で、成分表示がされている(あるいは公開されている)ものがいいです。
あと、声を大にして言いたいのは、「初めて買うなら、少量のものを買う」です。買ってものの使わないオイルのなんと多いこと。しかも、古くなったらオイルはダメです。だから、割高でも、5mlくらいのものを買うほうがいいと思います。
それから、自分の嗅覚を信じる。本などに書かれている効果・効用に惹かれても、香りが嫌いなら逆効果、あるいは自分には合わないと考えるべきかと。それに、例えば同じ「真正ラベンダー」でも、メーカーによって香りが違います。一度、「なんだか違う。それに変な香りだなあ」と思い、メーカーに電話したことがありますが、「当社の製品は有機栽培の材料を使った良質なものです」と言われたことがあります。でも、いい香りじゃない。これは「真正ラベンダー」が私に合わなかったのではなく、「そのメーカーの真正ラベンダーが合わなかった」ということでしょう。
おまけ
番外編として、夏にお勧めなのがハッカ油です。ペパーミントのお仲間なのに、精製水や消毒用エタノールなどと一緒に売られている薬局もあります。なので成分の信頼性もクリア。真夏にお風呂に数滴落とすと、お風呂上りに少しだけ、すっとします。(入れすぎると風邪をひくかも。注意してくださいね)。
エッセンシャルオイルは精製されているから、効果が高いけれど香りが鋭いです。なので実は、数種類をブレンドしたほうが、癖がない気がします。
それに、エッセンシャルオイルよりも、生のローズマリーの枝を部屋に飾るほうが気分が良いし、ラベンダーのポプリはラベンダーオイルよりも優しい香りです。精製されていないハーブも、生活に自然に取り入れられたらいいなあ、と思います。私は庭のローズマリーが重宝していて、昨年植えたミントも新しい芽を出しました。ハーブガーデンは無理ですが憧れます。
今回の記事はかなり重厚ですね。
記事のエッセンシャルオイルという感じ。
私もハーブはローズマリーが育てやすくて香りも好き。
次はラベンダー、この香りはハンドクリーム類を選ぶ時
香り付けで選びます。オレンジやローズも好きですが。
確かにエッセンシャルオイルは少量だけ購入した方が
無難ですね。以前そごうで安息香酸を1瓶5400円で買ったんですが、
あまり使わないまま、乾燥してしまいました。
今までの人生で最も好きな香りのハーブはスパイクラベンダーです。
出会いは油彩画材購入の時。スパイクラベンダーは油彩絵の具を
剥がすのに強い力を発揮します。最初クサカベだったかな、
これはとても香りが良くてこの香りのつもりでホルベインを買ったら
凄く変な匂いで、がっかり。多分蓋が誰でも開けられるタイプで皆が
開けて香りを嗅いだために匂いが飛んでしまったんでしょう。
それでキャップが開けられないヨーロッパの製品を買いましたが、
どうもこれも私の求める香りとは違っていました。今後最初に
出会ったスパイクラベンダーの香りには会えないんだなとあきらめて
いたところ、ありました。海水製品です。
サンゴを新しく水槽に入れる前に水槽に持ち込みたくない病気や
虫を取り去るための製品です。成分は企業秘密となっていますが、
香りを嗅いですぐにスパイクラベンダーと分かりました。
最初に出会った香りと同一でした。makiさんも自分の嗅覚に自信を
持ってください。一番良いと思える香りが本来だと思います。
medical_rodさん、こんにちは。
読んでくださっってありがとうございます。
それにしても、画材にスパイクラベンダーがあるなんて、
全然知りませんでした。
高校生の頃に知っていたら、楽しかっただろうなあ、と思います。
私が幼い頃、父が手を大怪我して、リハビリのために油絵を描いていたので、
油絵の具の匂い自体、わりと好きなのですが。
海水製品、にも使われているとはびっくりです。
天然のものは環境負荷も少ないはずだし、
先鋭化した合成化学物質よりも身体によさそうだし、
なるべく活用したいですね。