今年はオリーブの鉢を植え替えたら、実がなりました。でも、葉が枯れてしまったりして、土はイマイチだったみたいです。
残念ながら数学も物理も苦手だけれど、なぜか AI のトピックは好き。
AI (Artificial Intelligence) はすごい勢いで進化しているらしい。AI の ”もやもやポイント” は、「なぜ、そういう結論になったか」を説明してくれないところだろう。
テレビを観ていたら、今回の伝染病のシュミレーションを AI に解析させた専門家が結果を見ながら、「ここは〜〜〜だと思うんです」と言っていて、ああ、「思う」としか言えないのだなあ、と感心した。
昨年、まだ呑気に買物をしていた頃。
雑貨屋を巡っていた私は、奇妙な感覚を覚えた。「このポーチの材質は豚革だな」と思ったときだったと思う。
「この鞄は合成皮革じゃなくて本革。この茶碗は轆轤で引いたもの、こっちの茶碗は型で作っている。このノートはいい紙を使っているなあ」
と、次々に考える自分を意識したのだと思う。
もし、店舗デザインの仕事をしている人が同じ店を見たら、全く違うことを考えるだろう。店全体のデザインコンセプトについて考えるかもしれないし、具体的な施工の手順を想像するかもしれない、使われている材料から予算の目星を付けるかもしれない。そして思うのだ、「あ、このポット、かわいい」。
私が生まれてから今まで積み上げてきたものが、私という認知システム、思考体系なのだ。私と全く同じ見方で世界を見る人はいない。私が消滅すれば、この思考体系も消え失せる。そのことを、あの日、店の中でリアルに感じて奇妙な感覚に至ったのだろう。
そんなことを感じたのは、同じことを AI がやるとしたら、という場合の果てしなさを連想したからかもしれない。
私の場合ならば、過去の趣味は革の手縫い、陶芸。印刷会社での勤務歴あり。
人の持ってる知識は、分野も深さも全く違う。偶然と努力と芋ずる式の複合体であり、偏っていてランダム。
それを丸ごとトレースしようとすれば、膨大なデータ量になるだろう。現在の技術ではできない。
人の好みは現在、わりと簡単に予測される。
YouTubeでも音楽配信でも、好みの動画や音楽を提案されるし、ネットの検索履歴からお勧めの商品が表示される。かつては想像もできなかった。私たちは買物のポイントと引き換えに、ビッグデータにデータ提供をしているのだ。
私が、店の中にあふれ返る品物の中から革のポーチに目を留めたのは、好みだったからかもしれない。そして次の瞬間、小さな問いがあったのだ、「この素材は何?」。ほかも同様だ。「これは、どうやって作ったのだろう?」「このノートの紙はどんな質感?」
心の中に次々と生まれる「問い」。
今のところ AI が自律的に問いを発することはない。
AI の出す予測などはあくまで「計算結果」なので、「なぜそうなるのか」の理由も説明してくれない。
AI が自ら問いを発するところまで到達するのかは分からない。
それでも、いつか何らかの形で、AI は人の心に迫るだろうと思う。
私たちを超える知性が現れたとき、それでは人間とは何なのか? というのが AI にまつわる最も根本的な問いのような気がするけれど、AI がそれに答えてくれるとも思えない。この問いの答えは一つではないのであるし。
怖い気もするけれど、かなり楽しみでもあります。
こんにちは。
オリーブ、私の出身である香川県の県木なのです。
温暖で雨が少ない土地が生育に向いているそうですね。
興味深いですね、AI。
いつの間にか生活の一部になっているパソコンやスマホみたいに、
各家庭にAIロボット一台、みたいな未来も遠くないのかも
知れませんね。
何かを見る時にどういう捉え方をするのかは、それこそ千差万別ですね。
生育環境・教養・知識・人間関係・生来の性格などなど、個人を形成するものは
多々あって、そういうものが一緒くたになってるんですよね。
TAMAKIさんはモノづくりが好きなので、何かを手にした時に
「何をどうやって作るのか」ということに考えが及ぶのでしょうね。
私の父はTAMAKIさんに近いものがありますね。
自分でデザインして材料吟味して、ゴルフの手袋やら小物やらを
作る人なので、例えばぬいぐるみを見ても、型紙はどんなのか、とか
こういうフォルムは簡単そうだけど難しい、とか言ったりします。
私の場合は
「これを作るのにどれだけコストかかったのかなぁ、この価格はそれに
見合ったものなのかなぁ。」
と考えがち。
元銀行員というのと、主婦目線みたいなのがあるのかも。
TOKOさん、こんにちは。
なるほど、オリーブといえば小豆島、香川県ですものね。
各家庭にコンシェルジュ的にAI がいる、なんてことになるかもしれませんね。
ハッキングされたら困るけど。
今のスマホも、ひと昔前には想像も付かなかったですよね。
個人を形成する要素は、すさまじく多いですよね。
唯一無二というか。
他の動物よりも振り幅が大きいかもしれませんね。
それにしても、お父様、手袋って、すごいです!
あんな複雑な形のものは、私は最初から作るなんて思いつきません。
ぬいぐるみとか、複雑な形を展開できる、そういう力をお持ちなんですね。
TOKOさんは、コストを考えるんですね。
確かに主婦向き。。。
職業で身に付いた目線というのは強烈ですよね。
美容師さん、眼鏡屋さん、建具屋さん…、
職業病(?)の話を聞くと面白いですね。