祖母が残した小さな引き出しを、実家の物置で見つけました。みすぼらしくなってしまっているけど、ちょっと手入れをすれば生き返るのではないかと思いました。古い家具を自分でリフォーム。
塗装の準備
小さな引き出しの最初の姿。背景は実家の作業場です。実家は建具屋なのです。
残念ながら、取手は取り外せないものだったので、金属磨きとして有名な「ピカール」(名前がそのまんまですね)で磨きました。もちろん、木の部分もホコリなどをきれいに拭き取ります。
オイルステインで下処理
木に艶がなかったので、オイルステインを塗布しました。オイルステインはホームセンターなどで購入できます。着色剤を溶剤(オイル)で溶いたもので、木に染み込ませて色と艶を与えます。けれど表面はコーティングはされません。ピカっとした艶は出ないのですね。それはそれで、味があっていいかな? ということで、しばらく放置して乾かすことにしました。
ニスで塗装
予想外の出来事が発生しました。引き出しを放置してその場を離れ、数時間後に戻ると、様子が違う! なんだか色が濃くなって艶もある! 何が起きたのかと思ったら、職人さんがニスを塗ってくれていたのでした。
ニスは表面にコーティングするので、艶というか皮膜ができます。とはいえ、これはたぶん1回塗りなのでそれほど堅牢な皮膜ではなく、木目もちゃんと残っています。
さて翌日、父に呼ばれて、スチールウールで軽く表面を撫で、から拭きするように言われました。その道○十年の父の言うことを素直に聞き、当初の予定よりも手をかけましたが、けっこう立派な仕上がりになりました。
というわけで、今は私の小物入れになっています。家計簿とか雑誌の切り抜きとか、文房具などを入れています。
20120524th