軽くて、けれど少し「きちんと感」のある感じの鞄が欲しい。光沢のある布ならどうだろう? 作るしかないかな? そう思いついてしまいました。
ああ、大変だった。
鞄を作るまでに
シルクシャンタンという布を使いました。シルクなので光沢があり、けれどザックリした風合いの布。しかし、残念ながら買った布の色が薄過ぎる気がして、自分で紅茶で染めました。
布が浸かる程度の紅茶に、色止め剤として塩を入れて。方法はネットで調べました。
本体を作る
写真は完成したもの。
私はうっかり者なので、中味を落とさないように口のファスナーは必要。
それと、肩紐の長さ調節を「キャストリング」というものでやってみたかったのです。
なので、形を決めるのに時間が掛かり、作りながらの試行錯誤。
本体の大きさは、こんな感じ。表地用と裏地用の2枚を縫いました。
表地には、シルクシャンタン。裏地には無地のオックス。コットンで少しだけ厚みのある布です。大きさは、ほぼ同じに作りました。(布が分厚い場合は、裏地は少し小さめに縫うのですが。)裏地にはポケットも付けました。
表地の折り返しは内側に、裏地の折り返しは外側に折り、重ねました。
↓ 表地
↓表地のマチ部分
↓裏地
表地の中に裏地を入れて重ねるのですが、底をちょっと強めたいと思い、底のサイズに切った帆布を間にいれました。
そして、表地と裏地をぴったり重ねて縁をしつけ縫い。
キャストリングを鞄の肩紐に。長さ調節ができるようにしてみた
シルクシャンタンが摩擦に弱いかもしれないので、内側には、裏地と同じ布を使用。下の写真のように中表に筒状に縫い、裏返して両側を縫いました。と言っても、長い方の紐のみ。
短い紐はシルクシャンタンを2枚重ねて縫ってひっくり返し(ちょっと大変))、両端を縫いました。
肩紐は、キャストリングというもので、長さ調節できるようにしてみたかったのです。
この商品名は「キャストリング」」だったのですが、要するに手芸用のリング。全く同じものを2本重ねて縫います。詳しくは以降で再びご説明。
ファスナーを付ける
ファスナーの付け方に悩みました。両端に肩紐をつけたかったからです。
まず、ファスナーを裏地と同じ生地で囲いました。以下の写真はしつけを終えたところ。
しつけができたらミシンで縫ってしまいます。
縫い終わったらいよいよ、本体にしつけ糸で固定します。ファスナーの両端の布は、下に折り、肩紐と一緒に本体に縫い付ける。
力ずくというか、無理矢理でした。
鞄のキャストリングの使い方
どうやら、キャストリングで止める方法は、赤ちゃんの抱っこ布に採用されているみたいです。
左の紐(長い方)の先端にリングが2本、重ねて縫い付けてあります。
使い方。
右の紐を下から2本のリングをくぐらせ、引き出します。
右の紐の端を、リング1本だけをくぐらせて折り返します。
この状態で両側から引っ張ると、ほどけないのですね。
紐を短くしているときは、このくらい。もう少し短くても良かったかも。
紐を長くすると、このくらい。斜め掛けができます。
疲れたし、時間が掛かった。当分、鞄は作りたくないです。(というか、時間もない)。
素人だし、けっこう強引に縫っているので、参考になるやら………。
もしも、これをご覧になって、ご質問などありましたら、遠慮なくご連絡くださいませ。
すごい!力作ですね!!
私はミシンを扱えないので、ミシン使える人を尊敬します。
紅茶で染め物ができるんですね。
味わいのある風合いになっていて、裏地とのコントラストも
良い感じで素敵です。
紐の長さ調節ができるのも、ファッションに合わせられるし。
使い勝手がとても良さそうです♪
TOKOさん。
私も裁縫は苦手で、学校の家庭科も裁縫になると成績が落ちていました。
でも、発想の転換(?)で、
「これは、裁縫じゃなくて、工作!」と思うようになると、
ミシンも大丈夫になりました。
紅茶染めは本当に簡単なので、お勧めです。
色がちょっと……という小物も、いい感じに染まるし、
材料を買わなくてもいい、というのが良いです。