琵琶の葉で「びわの葉エキス」を作る

琵琶って、けっこう育つ

出来心で琵琶の種を庭に埋めたのは、いつだったでしょう?


5つの種のうち、2つが芽を出し、日当たりのよいほうに生えた木は私の背近くまで伸びました。
やばい、このままでは巨木になってしまう。
庭から鉢に植え替えようとしましたが、根っこが深すぎて抜けない。スコップで掘り、根を思い切り傷つけてしまったので、植え替えは諦めて葉で「びわの葉エキス」をつくることにしました。

 

びわの葉エキスを作ってみた

琵琶の葉には薬効があったはず………。と、ネットで調べ、「びわの葉エキス」を作ることにしましたが、ネットで検索すると、作り方は本当に人それぞれ。
「葉を乾燥させる」という人も「生のまま使う」という人もいました。つまり、いい加減でいいのだろうと勝手に解釈。
と、いうか、自分でしっかり様子を見て、感覚を澄まして決めるのがよいと思います。

必要なものは、
琵琶の葉、保存瓶、ホワイトリカーか焼酎(35度以上)

1・葉を洗う
 琵琶の葉の裏側に毛があるので、たわしで洗いました。
 
 洗ったところ。これで全体の5分の1くらい。一度にやると疲れるので、3日に分けて葉を洗いました。

2・葉を拭き、適当なサイズに切る
 私は幅2,3㎝にザクザク切りました。もっと細かく切ってもよかったかも。

3・乾かす
 茶色くなるまで乾燥させているサイトもあったけど、生のサイトもあったので、真ん中を取って1~3日干しました。若葉ではなく、そだった厚い葉がよいそうです。
 

4・葉を消毒した瓶に入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
 ホワイトリカーの量は、「ひたひた」のサイトもあり、少な目のサイトもあり。濃くするなら、少な目の方がよいのかも。
 
瓶は2リットル用。ホワイトリカーは1.8リットル。
(しかし何故か、ホワイトリカーは余りました。)

これを涼しくて暗い場所に置いて2~4か月(薄かったら、半年~1年)、色が濃くなったら葉を取り出すそうです。
様子を見ながら、タイミングを計るのがよさそうです。

数年間、保存できるらしいです。

 

びわの葉エキスの効果・効用は?

ネット上の「びわの葉エキス」の使い方はかなり広範囲。
なので、とりあえす漢方・薬膳のテキストを見てみると、生薬として載っていました。要約すると、

琵琶葉(びわよう)
性味は苦・涼、
帰経(身体のどこに作用するか)は肺・胃
・慢性の咳に作用。乾燥して出にくい痰を、潤いを与えて出しやすくする。
・(熱を持った)胃の悪心、吐き気を止める
(NHK学園通信講座 『くらしに生かす漢方・薬膳講座』 テキストより。ちなみにこの講座はもう、ないみたい)

漢方的には、胃・肺(漢方の「肺」には皮膚も入る)に作用するらしい。
効果・効用をネットで拾ってみます。
・皮膚に塗る………切り傷、にきび、かゆみ、虫刺され、やけど
・口の中に塗る(3,4倍に薄める)………口内炎、歯槽膿漏、歯痛
・飲む(5,6倍に薄めて飲む)………胃もたれ
・入浴剤にする
そのほか、捻挫に湿布(2,3倍に薄めて)、化粧水の材料にするなどなど………。

効果・効用ありすぎ!
何にでも効く、と言われるとイマイチ信用できない。
最初に使うときは、かぶれないか確認が必要。
飲む、というのはちょっと怖い。

手作り化粧品は、衛生管理が難しいから私は作らないと思います。

 

琵琶の苗

種を捲いて芽が出た、小さいほうの芽は鉢に植えました。実が成る期待はできないけれど。

 

2件のコメント

  1. 琵琶の葉っぱ、久しぶりに見ました!
    色々と効能があるものなのですね。

    とは言え、確かに飲むのはちょっと怖いかも。
    入浴剤くらいなら試しやすいのかな?

    巨木に成長すると管理が大変になりますものね。
    庭師の人は自分の庭に桜は植えない、と聞いたことがあります。
    楽しめるのはほんの1週間で、すごく根も張るし虫も付きやすいから、と。

    実家もアジサイとか沈丁花とか、手入れが大変になってとうとう切って
    しまいました・・・。

    1. TOKOさん、こんにちは。

      そうですね。完全無農薬とはいえ、飲むのはちょっと………ですよね。

      それにしても、なるほどです。
      庭師の人は自分の庭に桜を植えないって。
      たしかに虫も付きますけど、根も張るんですねー。

      うちの実家もです。
      植木をばっさり切ってしまいました。
      植物って本当に元気(?)ですよね。

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