あろうことか、鋳物のフライパンを取り落として、
取手が取れてしまいました。
十年以上前に買った、国内メーカーのもの。
直径15cm。
鋳物なので、使い終わったらお湯で洗い、コンロに掛けて水分を飛ばして油を塗る。
そこそこ面倒なはずなのに、
つい、手が伸びるフライパンでした。
鉄に直接乗せて焼いているせいか、焼くだけで野菜が美味しいし、
玉子一個でオムレツを作るのにちょうどよいサイズ。
ハンバーグのソース作るときなどにも。
しかし、金継ぎで直る気はぜんぜしない。
(万が一、漆で取手を接着できたとしても、熱で駄目ですよね)
修理できないかしら?
と思ったけど、そもそもメーカーが分からない。
なので、ネットで調べて、「たぶん、ここ」ってところにメールを出して、問い合わせました。
お返事をいただき、無事、当たっていました。
及源鋳造のエッグパン。
しかし、残念ながら、鋳物なので直せないとのことで、
思い切って買うことにしました、全く同じものを。
あれ? こんな色だっけ?
色、変わるそうです。
ちなみに、このフライパンは、表面に何も塗装していないそうです。
高温で焼いて、表面に酸化皮膜を作っている、そうです。
なんか昔テレビで、「インドに、大昔に建てられたのに錆びてない鉄柱がある」
というのを見たなあ。
あれは、錆びないんじゃなくて、表面がすっかり酸化していた、ような?
このフライパンを一から育て直しです。
油が縁まで馴染んで、表面もいい感じになりますように。
輪切りのレンコンに塩を振って焼いただけで、美味しかった。
以前、テフロン加工のフライパンを空焼きしてしまい、
なんだかヤバい臭いがしたのです。
けれど便利なので、大きいフライパンはテフロン加工のものを使っています。
テフロン加工は鉄のフライパンより熱に弱いので、
火を弱めにすると、長持ちするそうです。
それでもやはり、消耗品になってしまう感は否めないです。
新しい鋳物のフライパン、もう落としません。
せっかちで雑な生活を少しずつ改めたいです。