新型コロナウィルスとはどんなものか

たぶん一度だけ、あのウィルスについて。

のちにCOVID-19と名付けられるそのウィルスが、ヒトという種をはじめて宿主としたのはいつなのだろう。

 

風邪とコロナウィルス

風邪と言われる症状の多くはウィルスによって引き起こされる。
そのウィルスは200種類以上はあるというから、ワクチン開発などは現実的ではないことが納得できる。この200種類以上の中には、新型ではないコロナウィルスも含まれる。

新型コロナウィルスとは何か。
SERS(重症急性呼吸器症候群。2002年から。2003年にWHOが収束宣言)、MARS(中東呼吸器症候群。2012年から。収束宣言は出ていない)もコロナウィルスである。このどちらに対してもワクチンや有効な根治療法はなく、対症療法となる。この点は今回のCOVID-19も同じだ。

ちなみに、結核菌、ブドウ球菌などの細菌はサイズがウィルスのおよそ50倍だというから、まったく別種の生物だと言える。(ウィルスは生物ではない、とも言えるらしいけれど、ここでは省略。)

 

新型コロナウィルスとの戦い

人類が戦っている相手が宇宙人だとしたら、行きつく先がどうなるのか見当もつかない。
しかし、相手がウィルスであれば、結末はほぼ決まっているだろう。
まず、COVID-19の撲滅に成功すること。しかしこれは現実的ではなさそうだ。人類が撲滅に成功したウィルスはただ一つ、天然痘だけだという。
するとあとは、SEARのように一応の収束を見るか、それともインフルエンザのように比較的ありふれた病となるのか。いずれにしろ感染拡大はやがて必ず収束する、不思議なことに。というか、ウィルスは宿主に死なれては困るので徐々に弱体化するらしい。人類が長いあいだ、繰り返し通ってきた道だ。

ここまで考えて思った。
これは「戦い」というより、むしろ自然災害に近いのではないか。
地震や大型台風のような起こり方ではなく、時間を掛けて違う形でやってくる、静かな自然災害。
ただし、ヒトは新たにやってきた迷惑な隣人と付き合い続けなくてはならない。

 

自分が感染して、周囲にも感染させることがないように。
辛い思いをする人が、できるだけできるだけ、少なくて済みますように。

 

2件のコメント

  1. 環さん、

    なるほど、分かりやすい説明です!
    そうなんですよね、普段私たちが「風邪ひいちゃった」って
    いう時ってウィルスが原因なんですね。

    風邪薬だって症状を緩和するだけで、治してくれるわけじゃ
    ないんですよね。
    人間の免疫が勝った時=治った、みたいな。

    ウィルスがある程度のところまで行くと勝手に弱体化するの、
    初めて知りました・・・。
    なんか意思を持っているみたいでやっぱり怖いですね。

    とにかく、うがい手洗いは継続しなくちゃ!
    あとは睡眠と栄養しっかり!ですね。

    本当に一日も早く収束して、これ以上感染者が出ないことを
    願います・・・。

    1. TOKOさん、こんにちは。

      そうなんですよね。風邪ももれなく対症療法なのですよね。
      自分の免疫力が頼りですね。

      ウィルスの生き残り戦略は、なんだかすごいですね。
      人間って、不思議です。
      ヒトの身体は、体重にして2kg分くらいは菌だと読んだ気がします。主に腸内細菌かな?
      菌が居てくれないと生きていけないらしいです。
      細胞の一つ一つの中に、独自のDNAを持ったミトコンドリアがいるし。

      手洗い、睡眠、栄養とか、いつも以上にしっかり、ですね。
      早く収束して欲しいですね。

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