環境負荷の少ない服を着たい

なるべく環境に負荷をかけない生活をしたいのです。
服を買おうとするときに、必ず生地の表示を見ます。
けれど、謎のカタカナ繊維もあり、困るので調べてみました。

残念ながら化学の知識ゼロなので、その部分は諦めます。
ここでは繊維の肌触りや洗濯の注意も省きますね。

 

まずはざっくり、繊維名

ざっくり、繊維名を見てみます。
合成繊維は石油由来なので、個人的にはなるべく避けたいです。
再生繊維、半合成繊維は、「生分解性」です。
微生物によって分解される、という意味。「土に還る」というやつですね。

天然繊維(植物繊維と動物繊維がある)

綿(コットン)、麻(リネン、ラミー、ヘンプ、ジュート)、シルク、ウール、カシミヤ、羊毛、モヘヤ、アルパカ、アンゴラ、キャメル など

合成繊維 (石油が原料)

ナイロン、アラミド、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、レクセ、サクセス、ポルクラール など

再生繊維(天然素材。生分解性)

レーヨン、モダール、キュプラ、ポリノジック、テンセル/リヨセル、(カゼイン繊維・落花生タンパク繊維・とうもろこしタンパク繊維・大豆タンパク繊維)

半合成繊維 (天然素材。生分解性)

アセテート、トリアセテート、プリミックス(製造終了)

以下、少しだけ、詳しく見てみます。
気が向いたらどうぞ。

 

繊維の分類/種類(再びざっくり)

生地には天然繊維と化学繊維があります。
厳密には、石油だって天然のものだよね、というツッコミは飲み込んで。

天然繊維  
・植物繊維………綿、麻など植物生まれ
・動物繊維………毛、絹など動物由来(蚕は虫ですよね)

化学繊維
合成繊維………石油、石炭を化学的手段で繊維状にしたもの
再生繊維………天然素材を原料に、化学薬品で合成したもの
半合成繊維………天然素材を原料に、化学薬品で合成したもの

再生繊維には、タンパク質系もあるみたいですが(上の表の(カッコ)内のもの)、多くのサイトで無視されています。一般的じゃないのかも。

化学繊維の「合成繊維」はイメージできるとして、「再生繊維」と「半合成繊維」の違いが謎ですね。

 

再生繊維って何?

ペットボトルなどをリサイクルしてポリエステル繊維として再生したものも、化学系の再生繊維というようです。
しかし、正式な繊維の分類では、違うようなのです。

簡単に言えば、
植物のセルロース(タンパク質の一種)を化学薬品で溶かして繊維にしたもの
したがって、成分は綿、麻と同じセルロース
生分解されます。
狭い意味での「レーヨン」とは、「ビスコース(レーヨン)」のことだそうです。
ややこしい。

レーヨン植物のセルロースを化学薬品で溶かして繊維にしたもの
ビスコースビスコースレーヨンとも。「ビスコース法」によって作られた再生繊維の一般用語。
「ビスコース法」とは、木材パルプのセルロース(炭水化物の一種)を薬品に溶解して繊維にする製法。製造過程で有害物質を使う製法。(対策がされているか不明)
モダールレーヨンの一種。ブナの木から作っている。オーストリアのレイチング社が、有害廃棄物を一切出さずに作っているそうです。
キュプラ原料はコットンリンター(綿花を採取した後の綿実の表面に生えている産毛)。ビスコース法ではなく「銅アンモニア法」というもので作られているそうです。
「ベンジング」は旭化成が商標登録したブランドで(つまり商品名)、環境に配慮して作られている。
ポリノジック    レーヨンの弱点(水に弱い、など)を改良した改質レーヨン。
テンセル/
リヨセル
服のタグでは「指定外繊維(テンセル)」などの表記。テンセルとリヨセルは同じもの。オーストリアのレンチング社が(リヨセル)と、英国のコートルズ社(テンセル)が合併!
ユーカリのパルプが原料。製造に使われる溶剤も再利用され、環境に配慮されている

半合成繊維とは?

半合成繊維も木材パルプが原料だろうです。
化学が苦手なんでアレですが、再生繊維とどこが違うのか?
再生繊維はセルロースを溶かしてから繊維にしているのに対し、
半合成繊維天然セルロースの一部を化学反応させているのだろうです(酢酸を化学的に結合)。
だからもう、セルロースではない。しかし生分解される。

・アセテート/トリアセテート………両者の違いは酢酸の作用度合。


牛乳のタンパク質から作られた、プロミックスという繊維も半合成繊維らしいですが、すでに生産中止されているそうです。

 

買わないのが一番かも

力尽きました。
繊維の商品名はまだまだありそうです。

天然繊維ならいいのか?
と言えば、うーん。
たとえば、綿の栽培には農薬が使われているだけでなく、
栽培に多量の水を使うそうです。
最初、「オーガニックコットン」の存在意義がイマイチ分からなかったのですが、
(お値段高めだし!)
栽培する方々の健康も守りましょう、ということらしいです。
食品レベルの農薬ではダメなのか、という疑問があるけれど、現状では多くの農薬が使われているらしい。

コロナ禍で外出の機会が減り、
なんか、服、買わなくてよくない?
という気分になってきました。
穴が開いたら、しばらく前に知ったダーニングで直せばいいし。

 

2件のコメント

  1. こんにちは。

    各種繊維の説明、すごくわかりやすいです!
    勝手にこれは石油系だと思い込んでいたら、意外と植物系のも
    あるんですね・・・。

    コロナとテレワークで本当に服、買わなくなりましたよね。
    人と会うことがないと、着るものはもう何でもいいというか・・・。

    でも歳を重ねてくると、例えば暖かくてもヒートテックなどは
    何だか着心地が今一つに感じられてくるもので、
    いわゆるババシャツは麺00%に総入れ替えしました。
    あとはパジャマとかベッドリネンも綿のものが良いですね。
    若い頃はフリースのカバーでもOKだったんですけど。

    流行を追うのには疲れるし、自分に似合うスタイルや色が
    ある程度固まってもきましたから、
    また仕事に行くようになるまでは何も要らないって感じです。

    1. TOKOさん、こんにちは。

      そうなんです。
      私もカタカナの繊維は石油から出来ていると思っていたら、
      そうでもなかったので、
      調べてみることにしたのでした。

      歳を重ねると………。
      すごく分かります。
      私も、痒くて着られない服があるので、
      ともかく肌触り重視です。
      ヒートテック、私も試したけど、私もちょっと駄目でした。
      パジャマは全てコットンのダブルダブルガーゼだし。

      本当に、流行を追うのは疲れそうです。
      それに、すぐ着られなくなるし。
      私はもともとあまり外出しないので、
      ちょっと本気で、
      どれくらい服を買わないで済ませられるか試してみようかな、
      と思っています。

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