食べられるか食べられないか、見れば分かる能力

近所の道、サルスベリらしき花。
植えられたものではないようなのです。姪は、少し先の畑にかつて生えていた木が由来ではないかと言うのです。すでに畑は潰されて住宅になっているのですが。

 

その近くの雑草に、怪しい実がなっていました。それを見て、「これ、いかにも毒がありそうだなあ」と思いました。
家に帰って「雑草 黒い実」で検索すると、ありました。イヌホオズキという名で、実だけではなく葉や茎にもソラニンが含まれているそうです。

子どもの頃、近所の子たちはみんな、道ばたの木の実など食べていましたけれど、食べられないものを口に入れちゃう子はいませんでした。なぜだろう?

 

それで思い出したのですが、もう10年か20年くらい前、テレビで ”自然に触れ合う保育園” みたいな活動が放送されていたのです。
林を歩く子ども達。植物を自由に触り、口に入れてみたり。
責任者の方が 
”子どもには自由にさせている。口に入れたら危ない植物などは完全に排除している ” 
というようなことを言っていたのでした。
それを見て、
「まず、『知らないものは口に入れない』ってことを教えなきゃダメじゃない?」
と、思った覚えがあるのですが。

 

むかし観た(ググったら2001年)、『地球少女アルジュナ』というアニメのことを思い出しました。

普通の女子高生(関西弁を話す)の樹奈が、能力を与えられて地球を救う(?)ことになるのですが、手始めに、身一つで森の置き去りにされる。空腹の中で樹奈は ”他の生き物はみんな、生まれながらにして、何が食べられて何が食べられないか知っているのに、私は知らない” ということに気がつくのです。
環境問題を取り上げた作品ですが、樹奈ちゃん、変身します。

 

そこで、もう一つ思い出したのが、『羊飼いの食卓』(太田愛人・著)という本です。

この方は牧師だそうで、それはさておき、どこにいても食材を調達してしまうのです。野原でも海でも食べられる植物などを見つけてしまう、すごい知識の持ち主。
キノコの記述が印象的でした。名前が分からないキノコに出会い、長年の経験から、食べられると確信している。一緒にいる人も食べられるという意見。けれどキノコなので、慎重にならざるを得ない。
結局、”家族がいない人”が先に食べたのだったかしら。本は手元になく、しかも絶版本なのですが。(いい本でも絶版になるのですよね………)

人以外の生き物は、なぜ、食べられる/食べられないが、分かるのでしょう。当たり前だけど不思議です。


昔、一緒に暮らしていたチャボのコッコは、食べる草と食べない草がありました。なぜか、畑に入ったり作物を食べたりはしなかったのも謎です。

犬や猫のみなさんは、飼い主が誤食に注意しますね。猫たちと暮らしていた頃は、スイートピーの花は買いませんでした。生き物って押しなべて、人を一緒に暮らすと油断するようです。それを嘆く人もいるけれど、私は、人間の美徳だと思うのです。

 

おまけ。
今日は2羽でやってきた鳩を隠し撮り。ときどき、家の中をうかがっていますが、庭で寝そべったりもしています。

 

 

 

4件のコメント

  1. おはようございます。

    今は保護者も先生を信用していないというか、
    すぐにクレームになったりするので、先生たちを守るために、
    という意味合いもある気がしました。毒のある植物の排除って。

    「道に落ちているモノは食べない」は確か私は当時同居していた
    祖母から教わったような気がします。
    たとえ包装してあってもダメだ、と。
    意地汚いし、はしたない。
    何より行儀が悪いという理由もあったでしょうが、
    その後、グリコ・森永事件とかありましたからね。

    でも植物に関しては私も全く知識がない・・
    キノコは茎が裂けたり、色が地味ならOKっていうのも、間違ってるみたいだし。

    人間は本来なら持っているはずの野生の勘が鈍くなってるのでしょうね。
    そんな人間に飼いならされているペットも、やはり飼い主の
    影響を受けてしまうのかも。

    鳩、つがいですかね。仲良さそうです。

    1. TOKOさん、おはようございます。

      今は、先生へのクレームも半端なさそうですね。
      このテレビの人は、子どもが口に入れる前提で毒草を排除してる、
      ってニュアンスだったので、あれれ? と思ったのですけれど。

      キノコは見分けが難しいらしいですね。
      地味で、食べられそうに見えるのに毒! っていうのがあるらしく。

      道に落ちてるものは食べない、という教えもすごいですね。
      お祖母さんと小さな孫、って距離感が、かわいらしいです。
      グリコ・森永事件ってありましたね。

      人間の野生の勘、ぐだぐだですね。
      違う部分にエネルギーを使っているから仕方がないのかも。
      ペットは、人よりは野生に戻りやすい気もしますね。

      鳩、つがいですよね。
      いつも必ず一緒というわけではなくて、
      1羽だけで来ることも多いのです。
      鳩も、ずーっと一緒だと疲れる?のかもです(笑)。

  2. Tamakiさん、こんばんは。
    有毒の植物や生体は十分に注意が必要ですね。
    テレビで視聴したのですが、有毒のフグ、
    人が養殖したフグは体内に毒を持たないそうです。
    野生のフグは身を守るために有毒の食物を食べて
    体内に毒の成分を蓄積させるそうですが
    人が育てたフグは有毒の食べ物を貰わないし、
    毒で身を守る必要がないらしいです。
    植物同士、化学物質を体内で製造して互いに
    争い、我が身を守っているとか。
    この植物の作った薬効成分が医療に応用されて
    いるそうです。
    キノコは私も全く識別不能、なので山で
    キノコ見つけても採取はしません。
    保健所に持ち込まれる事例にニラと水仙の葉を
    間違える中毒がありますが死の危険があるそうです。
    とても良く似ていて葉の幅で区別します。
    隣り合って生えていた場合非常に危険です。
    私は子供の頃よく山で実っている実を食べたり
    していましたが、幸いお腹をこわした事はありません。
    グミなんかは美味しかったです。
    親も私がそんなものを食べている事すら知らないと
    思います。落ちているアーモンドとか食べちゃったり
    思い出すとゾッとします。汚いですよね。
    砂やおはじきなんかは年上の子に食べろと言われて
    食べたんです。よく何ともなかったなと感心します。
    もしかしたら、お腹壊したのかもしれませんが、
    全く覚えていません。
    結構虐めとか仲間はずれも経験しましたが
    これ又親は知らず、何とか自分で対処しました。
    学校を休んだりもしませんでした。

    1. medical_rodさん、こんにちは。

      動植物の毒、油断できないですね。
      養殖のフグは毒をもたない、って面白いです。
      やっぱり、人の手にかかると、生き物は気が緩む(?)んですね。

      植物もすごいですよね。
      うろおぼえだけど、
      どこかの国で、野生動物が大発生したので、
      その餌となる植物が、自分の毒性を強めて、動物が大量死、、、
      なんて、以前、ニュースでやっていたのを思いだしました。

      ニラと水仙、ときどき聞きますね。
      やはり、隣同士に植えない、というのも大事ですけど、
      植物も数年掛かりで勝手に移動しますものね。

      子どもって、なんでも口に入れてしまいがちだけど、
      あれは、いろんな菌などを取り入れて、免疫をつけるための本能では?
      なんて、最近、妄想しています。

      私も子どものころ、いじめられました。
      幸い、砂やおはじきは食べさせられなかったけど、
      アゲハ蝶を踏まされたり、十数人がかりで無視されたり………。
      でも、けっこう、親には言えないのですよね。
      私も、ただ「学校に行きたくない」とだけ訴えたのですが、
      「いいから行きなさい」って父に石を投げられ(笑)、
      学校に行きました。
      イジメのリーダーが卒業したら、イジメも終わってよかったです。

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