中学生の頃、ちょっとびっくりな体験をしました。
鬱蒼と木が茂る砂利道を一人で歩いていて、ふと気が付くと、足元のすぐ横で「かさ、かさ」という枯れ葉の音がするのです。音が私と並んで動いている。
ぎくりとして立ち止まると、音もピタリ、と止みました。恐る恐る音の方を見ると、一羽の鳩が立ち止まり、こちらを見上げていました。一瞬、顔を見合わせる私たち。
「なんだ、鳩か」
心底ほっとした私ですが、鳩もほっとしたのが分かりました。
私たちは同時に歩き始め、私はそのまま真っすぐ歩きましたが、鳩は次の角を右に曲がっていきました。かさかさ。
子どもの頃、雌のチャボが妹分だったせいか、私は鳥類と波長が合うのかもしれません。初対面の鳥でも、ふと感覚が通じたな、ということが何度かあります。生き物として並列にいる感覚。
ちなみに写真の鳩はキジバトのようです。当時、私が出会ったのはキジバトだったのか、神社や公園にいるドバトだったのか………。それは覚えていないのですけれど。
こんにちは。
環さんとかあちゃんが、なぜ心を通わせることができたのか、
ルーツがありますね。
鳩の方も共鳴する何かを感じ取ったのでしょう。
遠藤周作の「深い河」にも、九官鳥と心通わす登場人物がいたのを
思い出しました。
TOKOさん、こんにちは。
鳩やカラス(初対面)とも、「なんか通じた」という感覚を持つことがありますが、
本来、生き物って、みんなそうかも………、とも思います。
いい歳して、カラスでも猫でも、むやみに話しかけてしまうのは、
自分でもどうかと思うけど…。
遠藤周作の『深い河』って、知らなかったのですが、
よさそうですね。読んでみたくなりました。