「風邪に漢方薬」の限界を感じたりして

葛根湯を突破された

インテリアコーディネーターの二次試験が終わりました。試験時間が180分(3時間!)って、五十路過ぎには体力的にツラかったです。(今回、落ちていたら来年は受験しないだろうなあ。) 体力限界超えで腑抜け状態。

そもそも、試験1週間前は風邪をひき、数日間、寝込んでいました。


最初、「あれ? 寒気がする」と思って葛根湯を飲んだのに、風邪に突破されてしまいました。やっぱり、葛根湯を飲んだ直後にビールを飲んでしまったのが敗因かと。しかも、その後すぐ夕飯を食べてしまったのです。食間にの飲むのがベストなのに。

 

葛根湯の次の漢方

喉の痛みから、気管のかゆみに移行して、咳で筋肉痛………というのが、私の風邪のパターンなので、なんとか途中で回復したかった。
なので、咽が痛くなったところで銀翹散に切り替える。さらにビタミンCのサプリメントと、免疫力を高めるというエキナセアをフリーズドライサプリも飲む。もはや人体実験状態。しかし結局、風邪は着々と進行したので、薬をやめて寝ていました。

気管がひいひい、となってきたタイミングで麦門冬湯を飲みました。これは、乾燥した咳に効く漢方で、お陰で咳で苦しむ時間は少なかったようです。

ちなみに、鼻水が止まらない場合は小青竜湯が定番ですよね。こちらは身体を暖めつつ水分を派排出する薬。

 

習った通りの風邪の進行、止められず

漢方では(少なくとも、私の習ったものでは)、風邪(ふうじゃ)は、表(ひょう)から進入します。鼻の粘膜なども表に入るのかしら。
表の風邪を、汗と共に追い出すのが「解表薬」と言われる薬で、葛根湯もこれに含まれます。

そして、表を突破された場合、風邪は裏(り)に進入。これはいわゆる内蔵ですね。すると、食欲不振などに見舞われるのです。そういうときは、柴胡桂枝湯が対応します。

今回の私も、咳が辛くなったところで食欲不振。教科書通り。しかも鼻水が出始めるし、目がしょぼしょぼするし、くしゃみが出るし。なので、ここで柴胡桂枝湯………を飲まず、近所の薬局で総合感冒薬、つまり普通の風邪薬を買いました。

飲んだら、楽になりました。
葛根湯を突破されたら、漢方薬を断念して、すばやく普通の風邪薬を飲んだほうがいいかも、と、思ったのでした。

 

とはいえ、野口晴哉(のぐちはるちか)の『風邪の効用』という本には、たしか ”風邪は治すものではなく、経過するもの” というようなことが書いてあり、”風邪をひくことによって、身体が整う” とのことなので、その視点も持っていたほうがよいのかも、です。

 

2件のコメント

  1. 二次試験、お疲れ様でした。
    3時間とは長いですよね・・・(0_0)
    そりゃ、来年受ける気にもなれないわ・・・

    風邪が身体を整えるって考え方、初めて聞きましたけど
    なるほど、身体の不調は「いいから休め!」ってことなんでしょうね。
    葛根湯を突破されたら、じたばたせずに市販風邪薬、と・・・( ..)φメモメモ

    風邪で私が辛いのは、鼻水と咳ですね。
    頭が痛いのも辛いし喉も辛いけど、まだ我慢できるというか、寝てればいいので。
    鼻水も咳も寝てても不快感はなくならないし、息し辛いです。

    漢方、面白いですね。

    1. TOKOさん、こんにちは。

      実は3時間、あっという間なんですけれど、
      さすがに終わるとガクッと疲れました。

      野口さんの本には、たしか ”風邪をひいた後って、身体がすっきりするでしょ?”
      みたいなことが書いてあり、なるほどー、と思いました。
      ちゃんと風邪を「経過」すればいいらしいけれど、こじらせると厄介ですよね。

      ほんと、鼻水と咳がツラいですよね。
      鼻風邪とかひくと、自分の鼻が壊れた蛇口の思えるし、寝ていられないし。

      漢方の考え方も面白いですね。

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