ごめんね、メダカくん

朝、夫が「メダカの元気がない」と言うのです。
ガラス鉢を覗くと、メダカくんがほとんど動かない。
底のほうでじっとしている。

呼びかけても、反応がない。
じっとして、ひれを微かに動かすばかり。
もうそろそろ寿命であってもおかしくない。

できることと言ったら、ガラス鉢の中の掃除くらい。

鉢の底に、メダカ用の黒い砂を入れています。
本当は大々的に洗いたいけれど、水替えのときにメダカに怪我をさせるのが怖くて、いつも掃除は砂にスポイトを突っ込み、ごみだけを吸い取る手作業。
砂の部分に汚れが溜まっているのです。

けっこう、汚れていた。

新しい水を多めに足して、メダカくんの様子を眺める。
頭を底につけて、尾は上を向き、ほとんど動かない。
時々、思い出したように泳いで見せるけれど、すぐに疲れてしまうらしい。

今までありがとうね、メダカくん。

覚悟をして、メダカくんに別れを告げる、わたくし。

時々、様子を見ると、底に頭をつけている。
けれど、むしろ、砂に潜ろうとしているようにも見える。
安全な場所に身を隠したいのかしら?

 

驚いたことにメダカくんの動きは徐々に安定し、夕方にはスイスイといつも通り泳いでいました。
なので翌日、勇気を出して、メダカくんを別の容れ物に移して上澄みの水を取り置き、砂を全部取り除き、ガラス鉢を洗う。
水草と取り置いた水を鉢に入れ、メダカくんを戻して新鮮な水を注ぐ。
砂は入れるのをやめました。

 

今朝もメダカくんは、すいすいと泳いでいます。
「おはようメダカくん。ごはんだよ」
と呼びかけると、体をふるふると震わせる。
餌を投入すると、素早く食べ始めました。

どうやら、餌のやりすぎでした。
砂を入れなかったので、メダカくんの食べきれない餌が、底に沈んでいるのがよく見えました。
なるほどこれでは、砂にバクテリアがいたとしても、分解しきれないなあ。今までが運がよかったのかも。

今回、メダカくんが死の淵をさまよったのも、実は水が汚れていたせいらしいです。
ごめんね、メダカくん。

 

2件のコメント

  1. こんばんは。

    あぁ、よかったー!
    メダカ君、回復して。
    なんとかこの厳しい残暑ですが、乗り越えて欲しいです。

    メダカ、繊細なのですね。
    環さん、お世話お疲れ様です。

    1. TOKOさん、おはようございます。

      ほんとに、良かったです。
      メダカは繊細で、温度差のショックで死んでしまうこともあるとか。

      このメダカくんは、
      一昨年の夏も生き抜いて、1匹だけ生き残ったのです。
      強い個体なのかも、と思っています。
      なので、けっこう高齢(?)です。
      気をつけて世話をしようと思います。

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