孤独な散歩は大丈夫

駅まで歩くのはちょっとしんどい、というところに住んでいるので、日常ではスーパー以外に人込みがありません。

なので、ちょっと時間を見つけては散歩をしています。上の写真は、散歩中に出会った猫さんです。「写真、撮らせてね」と断ってから撮りました。

薄い不安に覆われているような毎日ですが、鳥のさえずりは本当に繊細で、桜は散り始め、銀杏の新芽は変な形です。

 

不安と共に生きる、ということを考えます。
慎重に、けれど心の自由を持ちながら。
植物は根を張ったら動けないけれど、メッセージは送り合っているようです。
毛虫に食べられた。そんなときに、化学物質を発散して仲間の木に知らせるそうです。それを受けた木も、毛虫の成長を阻害するガスを発散する。
今、私たちは直接に顔を合わせなくても通信する手段があり、ちょっぴり木に近づいているのかも。
けれど、人の思いというのも、けっこう遠くまで瞬時に飛ぶらしいですし。

 

*『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』(ダニエル・チャモヴィッツ・著 矢野真千子・訳) 河出文庫

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