(もうすぐ)3歳児に見た人の本能

甥っ子と子犬(の、ぬいぐるみ)の出会い

夏休みなので、少し遠くに住んでいる弟一家がやってきました。甥や姪に会うのは2年ぶりらしく、いちばん幼い甥っ子は赤ちゃんだと思っていたら、歩くし話すし! 

久しぶりに会ったものだから、財布の紐(って今も言うのが面白い)が緩み、ぬいぐるみを買ってあげました。

 


(Amazonで発見。「あかちゃんシリーズ トイプードルぬいぐるみ」です。てか、割引がすごい…。まあ、いいんですけど。実物はレトリバーが可愛かった)

今のぬいぐるみ、すごいです。あかちゃん犬/猫のシリーズで、種類別に犬、猫の赤ちゃんがけっこうリアルなふわモコで、歩くし鳴くし尻尾を振るし。犬と猫では動作も違うのです。

そのおもちゃの対象年齢は3歳以上。甥っ子はあとちょっとで3歳なので、いいよね。という話になったのでした。

 

低い机の前に立つ甥っ子に向かって、赤ちゃん犬を歩かせる。
すると彼は、両手を広げて待ち構え、赤ちゃん犬が来ると抱きかかえて、
本当に嬉しそうににっこりしていました。

 

小さい可愛い子が、小さい可愛いぬいぐるみを抱えている姿が可愛い。
と、可愛い×3です。

 

人という種の本能

そんな様子を見て、私はちょっと感動したのでした。

あんなに小さな子でも、自分より小さな生き物(彼にとっては)を「可愛い」と思うのだなあ、と。彼は小さな動物を保護して慈しんだ。これは人の本能でもあるだろうなあ、と。

なにしろ人間は動物に弱い。

日本人もアメリカ人もロシア人も中国人も、動物が困っていると助けずにはいらえないらしい。
崖から降りられなくなった鹿とか、穴にはまった猫などなど。食べちゃうような動物でも、困っていたら助けずにはいられない。
しかも、動物たちが人間っぽいことをする………猫がおっさん風に寝るとか、鳥が籠の鍵を開けて外に出るとか、何かにびっくりして落ちるとか………の動画は大人気だし、他の生き物が「ああ、その気持ち分かる」という行動を取ると、動画は世界中に広がり、みんなメロメロ。

他の生き物も助け合いますよね。共生。イソギンチャクとクマノミ、蟻とアブラムシ、ワニとチドリ、などなど。

けれどヒトが共生している種の数は桁違い。ペット、家畜だけでもすごい種類数です。そんな生き物、他にいませんよね。これがヒトという種のひとつの強みでしょうし、愛らしい本能。食べちゃう生き物にも愛情を注ぐ矛盾。

ヒトほど他の生物の力を借りている種もいないし。
(私など比喩ではなく、猫に慰めらえました。一緒に暮らしている猫たちが能動的に慰めに来たり、見守りに来たり)

 

人間が他の生物よりも賢いとか優れているとはあまり思えないのだけれど(「あまり」というのは、主に芸術の存在による。個人的に)、他生物と意思疎通できるのは人間の特徴なのだろうなあ、と思います。

想像するしかないけれど、例えば戦争などが起こって「人間性がなくなる」というのは、他の生き物への愛情、という基本的な本能が壊れている状態なのかも。

4件のコメント

  1. こんにちは。

    ほんと、言われてみると不思議です。
    食糧でもある動物であっても世話して愛情注いでって
    矛盾してますよねぇ・・・

    あの冷酷無比なロシアのプーチンだって、わんこを可愛がってますもんね。

    娘も小さい頃から動物大好きです。
    小さい、もふもふしているものって癒し効果ありますよね。
    昔、祖父が亡くなった時に叔母が泣いていたら実家の飼い猫が
    叔母に寄り添って慰めてたんですよ。叔母は猫が苦手でいつも避けていたと
    いうのに。不思議ですよね。

    甥っ子姪っ子もまた、カワイイものですよねー(^-^

    1. TOKOさん、こんにちは。

      お嬢さん、動物好きなんですね。
      いいですよね。
      以前、カリスマ(!)獣医さんが、
      「動物が嫌い、って人で成功してる人は見たことありません」
      と書いていました。何が成功かはさておき、
      他の生き物が好き! って、いいですよね。

      叔母さまの猫さん、不思議ですね。
      新聞か何かでも、作家の人だったか、
      「自分は猫が嫌いだから普段は寄ってこないが、
       親が亡くなったときだけは、膝の上に乗ってきた」
      と言っていました。
      猫って、優しいですよね。

      あのプーチンさん、犬好きだけど、
      いかにも、猫派ではなさそうですよね。

      ほんとに、甥っ子姪っ子って、かわいいですよね。!

  2. 子供って生き物に強烈な魅力感じるんですよね。
    昆虫🐞や魚🐟など子供に追いかけられてたまった
    ものではありませんが。
    人はそのうち人へと興味の対象が移るんですよね。
    以前スーパーで小さな子供が風船に犬の顔が
    プリントされてボール紙の手足や尻尾が付いたのを
    リードで連れていました。ちょうどボール紙の重さの
    バランスでゴム風船の犬は🐕スーパーの床すれすれの
    位置で坊やに連れられている風に見えました。
    亀のタイプもいて欧米人の男の子が連れていました。
    本物を子供は所望するのでしょうがそこは親も
    うまい具合に切り抜けます。お店も分かっています。
    2人の兄弟が文房具売り場に走ってきて「あ!メダカだ!」と
    言うと後からやって来たおばあちゃんが「お願いですから、
    やめてくださいませ。」と言っていました。
    電池で動くぬいぐるみの子犬は小さな子供には
    たまらない魅力でしょう。

    1. medical_rodさん、こんにちは。

      本当に、子どもに追いかけられるほうは、たまったもんじゃないでしょうね。
      昔、家の隣に学童保育ができたのです。
      うちのコッコ(チャボの雌鳥)を子どもたちが追いかけ、撫でていました。
      コッコは性格が良いので、我慢して撫でられていましたが、
      ものすごく迷惑そうでした。

      風船の犬とか亀、面白いですね。
      子ども心のみならず、大人心もくすぐりそうです。

      生き物は買ったら大変ですものね。
      お子様が「世話をするから買って」と言って、結局世話をしない、、、って、
      あるあるなのでしょうか。

      私の子どもの頃は、弟たちが鮒とか亀とか、
      捕まえてきちゃうので、飼うしかなかったのですけれど。

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