障子の張り替え方法の説明ではありません
アルバイトで障子の張り替えをやりました。とはいえ、私の主な仕事は古い障子紙剥がし。なので、障子の張り方のご紹介はできなくてすみません。
古い障子紙の剥がし方
さて、古い障子紙を建具屋さんはどうやって剥がしているのでしょうか。
答えは、立て掛けた障子にホースで水を掛け、糊がふやけたところで上からそっと剥がす、でした。なので障子は水浸しです。前に張ったときの糊が濃いと障子紙が障子に残っているし、ホコリ、糊も付いているので、雑巾で丁寧に拭きます。汚れがひどいときは、専用の洗剤も使うようです。
今回の障子は強敵でした。前に張ったかた(ほぼ間違いなく本職ではない)は、糊が濃すぎ&付けすぎでした。はみ出した糊がお団子となってくっついてるので、取るのが大変。
障子の糊、思ったより薄くて大丈夫です。薄めに作ってくださいね、という純粋にお願いでした。
建具屋さんでは、こうやって張ってます
障子が乾いたら、障子紙を張ります。業務用なのでロールになってます。糊はちょうどよい濃さになるまで水を加えて調節。
寝かせた障子の、枠と桟にT字型の刷毛でトントンと糊を軽く乗せる感じで素早く糊をつけ、ロール状の障子紙を障子の端に平行に起き、そのままロールを障子の上で転がして広げ、障子からはみ出した部分でロールを切り離します。
そして、枠、桟の上を中心から外に向かって軽く撫でて糊を紙に密着させ、最後に長い定規(2メートル以上ある)を当ててカッターナイフで、はみ出している部分4辺を一気に切りって出来上がり。
ネットで見ると「障子紙を張ったあとに、霧吹きで水をかける」と書いてあったりしますが、障子を濡らしてしまうから、その必要はないのでしょうか。
毎年、張り替えを頼んでくださるお客さんの家の障子紙は、水を掛けるとつるっと剥がれるし、綺麗です。でも、お金が掛かりますよね。