妙に身体がだるくて何も手につかず、録画したテレビ番組を観ることにしたのでした。
そのうち観ようと思ってみていない番組がけっこうたまっている。選んだのはこれでした。
SWITCHインタビュー 達人達(たち)
「坂本龍一×福岡伸一」
放送日時:2017年06月03日(土) 午後10:00~午後10:59
うわ。2年以上前の番組。
この二人の対談なんて、面白くないわけないのに、なぜ放っておいたんだろう。
芸能人をあだ名で呼ばない私も、坂本龍一は「教授」と呼んでしまいます。
そして、福岡伸一。『生物と無生物のあいだ』を読んで以来、ちょっと注目。
昔から私は、
”生命って、エントロピー増大の法則(すべての物体は無秩序状態に向かう?)に逆らって、形を保っているのだろう?” と思っていたのだけれど、
たまたま観た福岡先生がテレビ番組で、
”生物は、エントロピーの法則によって崩壊する前に、自ら細胞を壊して入れ替える” というようなことを(うろおぼえ)おっしゃり、目からウロコだったのでした。
で、とくに福岡伸一の言葉に、どきっとした、というか、うるっときたのでした。
「欠損という状況を元に、新たなバランスを立ち上げる、その回復というか可塑性、
それこそが生命を生命たらしめているもの」
欠損は生命にとって必要なもの。というか欠損なくして生命は生命たりえない、ということは、なんて感動的なんだろう。