カラスが近くにいたら、状況が許せば………つまり周囲に人がいなければ、とりあえず軽く声を掛けます。「やあ」とか「こんちは」とか。これは私が特別カラス好きであるからという訳ではなく、彼らとはなるべく友好な関係を保つほうが安全だと思うからです。
カラスも人間同様、いろんな性格の鳥がいて、前々回に書いたかぁちゃんのように穏やかでかわいい鳥ばかりではないのです。
もう二十年以上前、まだ私が会社員だったころ、仕事で広尾あたりを歩いていた時のように記憶しています。
そのとき歩いていた歩道は幅も十分広く、右側は公園に接していて、公園の木の枝が頭上にまで枝を延ばしていました。
数メートル前方の枝にカラスが一羽、止まっていました。ああ、カラスがいるなあ。歩道のちょうど真上。そのカラスのちょっと手前でカラスと目が合った瞬間、ヤツの考えていることが分かって咄嗟に私は前方に思いっきりジャンプ。あやうく、頭からカラスの糞を被るという惨事を免れたのでした。
まったく、油断も隙もない。
カラスが糞をする気だとなぜ分かったのか? 直感としか言いようがないです。
しかし、実はカラスのほうがこちらの勢いに引きずられてしまうこともあるようです。その話はまた。
